1. 健診標準フォーマットの概要・特徴
「健診標準フォーマット」は健診関係10団体で構成する日本医学健康管理評価協議会が健診結果データの標準化 を目的に推進している電子的標準仕様です。協議会事務局を務める日本医師会総合政策研究機構が「健診標準フォーマット管理事務局」を設置して仕様管理を行っています。一般社団法人 日本医学健康管理推進機構は健診標準フォーマットに関わるライセンスの取りまとめ、HASTOSサービスの設置・運用を行っています。
これまでの活動は「健診標準フォーマット」総合案内ホームページを御覧ください。
<全般的な特徴>
- 国内で行われるすべての健診・検診の標準的項目を網羅しています。第4期特定健診制度に対応しています。なお、請求情報は対象外です。
- 登録されるデータは “コード”を利用せず、コード名称(標準用語)が登録されますまた、原本データと一緒に標準化された用語も登録されます。
- データ形式は1受診者1履歴1レコードのCSV形式としています。前回・前々回の履歴情報などは別履歴で管理するので対象としていません。
- 結果データの1項目の最大長は512バイトです。
- 画像所見、判定コメントなど一つの項目に複数のデータを格納する場合は、“、”読点を利用してデータを連結して登録されます。
- 全項目数は2000項目で、健診機関の特別問診やシステム利用領域として利用可能な予備項目があります。
<項目個別の特徴>
所見の有無、画像所見用語、シソーラス、相関チェック、数値文字列の統一、判定名称などの個別の特徴はこちら click
2. 健診標準フォーマット最新バージョン
最新バージョンは、ver5.0です。(2025.2.22)
3. 健診標準フォーマットへの変換方法
各健診実施機関の健診システムから出力できるオリジナル健診結果ファイル(CSVファイル)を健診標準フォーマットの仕様に変換するソフトウエアがPOST.exです。
POST.exは、HASTOSサーバーに変換プログラムとして組み込まれており、HASTOSを利用することで健診機関オリジナル健診結果ファイルを健診標準フォーマットに変換することができます。

POST.exは健診実施機関ごとに事前に設定される変換テーブルの設定を参照してファイル変換を実施します。変換テーブル(マップファイル)の作成、サーバーへの設定についてはHASTOS事務局にお問い合わせ下さい。
変換テーブルは、健診実施機関のシステム更改等の理由で、健診機関オリジナル結果ファイルに変更がない限り、変更する必要はありません。国の制度変更等の理由で健診標準フォーマットのバージョンアップが行われる場合は、原則としてHASTOS側で対応を行います。
4. 健診標準フォーマット対応可能施設
2024.8.1現在、700以上の健診機関で健診標準フォーマット対応が可能です。